新築戸建を建てる際に、
見積もりに「地盤調査」「地盤改良工事」という項目が入ってきます。
新築戸建の先輩に聞いても、
「うちは地盤改良があったので、100万以上かかった・・・(泣)」
なんてお話があったり・・・
ママ・パパ
分譲地で造成されているのに、
さらに調査や改良が必要なの?
- 地盤調査って何をやるの?
- 地盤改良工事って何をやるの?
- 地盤改良工事の費用ってどのくらいかかるの?
今回は地盤調査と地盤改良工事のお話です。
地盤調査
地盤調査とは、家を建てる土地(の地下)がどんな地盤かを調べることです。
家を建てるため地盤には基準値以上の数値の地盤層がなくてはいけません。
土地の地盤がどの程度の地盤かを調べる調査が地盤調査です。
同じ分譲地内であったとしても、
支持層の深さは数メートル離れると全く違ったりするとのこと。
地盤調査には
- ボーリング調査
- スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
の種類があります。
一戸建ての場合はスェーデン式サウンディング試験が一般的です。
地盤改良工事
地盤改良工事には支持層までの深さによって3種類の工事があります。
地盤改良工事の種類
表層改良
弱い地盤の土にセメント系の固化材を混ぜて表層を補強することにより、支持地盤をつくります。
2mくらいまでの範囲が目安です。
3種類の地盤改良工事の中ではもっとも予算が安く済むもので、
50万円前後といったところだそうです。
柱状改良
地中の土とセメントスラリーを混ぜることで、柱状の改良地盤をつくります。
8mくらいまでの範囲が目安です。
予算は表層改良に比べるとやはり大きくかかってきます。
100万円前後になってくるそうですが、
柱の本数と深さによって変わるようです。
鋼管杭
鋼製の杭を回しながら押し入れ、支持地盤まで届かせて建物を支えます。
10mより深くても可能です。
予算は最も高く、100万円~200万円の間くらいです。
こちらも本数と深さで変わります。
約9mの鋼管杭を約20本打ちました。
150万円前後の地盤改良工事費がかかりました。
土地を決めた時から想定はしていたので、
営業さんも最初から見積もりに予算取りとして
入れてくれていました。
最初からわかってなかったら、
ちょっとビックリな金額ですね。
実際の地盤改良工事のようす
地盤改良工事前日
5月某日です。
地鎮祭が終わってから2日後、
既に現場はネットで囲われていました。
地盤改良のための重機も搬入されて、
翌日から工事とのこと。
地盤改良工事から基礎工事までは、
お天気の巡りにとっても恵まれていました。
ちょうど現場作業日に晴れか曇りのお天気で、
養生期間に雨が降るといった感じでした。
この翌日の地盤改良工事の日も、予報は晴れ。
5月なのに暑い日になりそうでした。
地盤改良工事当日
地盤改良工事当日です。
リベラパパがお昼休みにダッシュして、
写真と動画を撮影してきてくれました。
時刻は13:00頃、
全部で約20本の鋼管杭を9m地下の支持層まで打つとのことでしたが、
既に15本程度完了したとのことでした。
作業メチャ早い!!
設計商談で設計士さんに思わず尋ねた
ちょっとお間抜けな質問がありました。
9mもある長い長い鋼管杭って
どうやって運んでくんですか??
えっと・・・
何本かをつないで打ちます(笑)
はい。当たり前といえば当たり前です。
我が家の設計商談は、こんな素朴な疑問を設計士さんが片っ端から解決するという、
とっても楽しい楽しい時間でした。
そのお話はまた別の機会に・・・
右の写真が鋼管杭が全て見えている状態で、
これから打つ位置の狙いを定めているようです。
位置が定まると、
回転させながらグイグイ押し込んでいきます。
すごいパワーですね。
あっという間に地中深くに押し込まれると、
ジョイントを付けて、次の杭と繋ぎます。
手前に見えている杭は、
すでに打ち終えた鋼管杭のアタマです。
これを
GL=-300
(グランドラインから300mm深いところ)
でバーナーで切断して、揃えるとのことでした。
この日は昼休みにダッシュで現場を見に行ったリベラパパ。
職人さんにお茶の差し入れをして、現場を後にしました。
これだけの工事をたった2人の職人さんで、1日で終えてしまいました!
すごいですね。
地盤改良工事後のようす
地盤改良工事2日後に現場を見にいきました。
なんと!?綺麗な更地に戻っていました。
鋼管杭を打った後、
土は埋め戻されて綺麗に均されています。
基礎工事が始まれば、
交換杭の深さまで掘って
コンクリートを流していくようです。
地盤改良工事の作業中の様子を見れなかったら、
更地 →→→ 更地
?????
となって
「工事したの??」
となっていたかもしれません(笑)
今回はここまで
いよいよ新築工事が始まりました!!
といっても、今回のビフォアーアフターでは、
ほとんど見た目は変わっていません。
でも、表面は変わっていなくても、地中には約20本の鋼管杭が打たれ、
しっかりと支持層まで届いていますので、
安心して家を建てることができると思います。
今回は工事途中の様子を写真と動画に収めることができたので、
工事の様子もとってもよくわかりました。
現場までの距離にもよりますが、
頻繁に足を運ぶと様子がわかって良いですね。
次回は基礎工事です。
いよいよ家の土台ができあがっていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたっ!
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